日本観光施設協会(184会員)は4日、東京のチサンホテル浜松町で総会を開き、新会長に中村健治副会長(京都府・喜撰茶屋)を選出した。西山健司前会長は顧問に就任した。今年度事業計画も承認し、会員施設のPR強化を目的に協会のホームページを刷新するほか、会員施設の呼称「旅の駅」のさらなるブランド化を図る。
会員施設を紹介するホームページについて、店舗の全景や料理、近隣観光地などの写真を掲載して内容を充実。スマートフォン対応も行う。
「旅の駅」は新たなデザインのマークを作成し、ホームページに掲載するほか、店舗に貼付するステッカーを作成するなど名称を積極的にアピールする。
インバウンドの拡大に伴い、外国人接客対応などの研究も進める。
中村新会長は「道の駅」やサービスエリアに比べて話題にのぼることが少ないという会員施設の現状にふれ、「旅の駅」のPRなどによる各施設の周知拡大を目指す考えを述べた。また会員の増強が課題として、入会の勧誘を各地で行うよう会員に呼び掛けた。
来賓から、秋元司・国土交通副大臣、鈴木貴典・観光庁観光産業課長らがあいさつ。「増え続ける外国のお客さまに楽しんでもらえるよう、体験の要素を取り入れてもらうとありがたい」(秋元副大臣)、「地域の特色を生かし、受け入れサービスを充実させていただければ」(鈴木課長)とそれぞれ述べた。
【新役員】(敬称略)
会長=中村健治(京都府・喜撰茶屋)▽副会長=須藤文夫(栃木県・中禅寺観光センター)▽同=田村愼一(京都府・レストラン嵐山)▽専務理事=中野吉貫(香川県・ナカノヤグループ)▽常務理事=井上喜昭(埼玉県・万寿庵)▽顧問=鈴木克彦(千葉県・ザ・フィッシュ)▽同=西山健司(岡山県・西の屋グループ)
中村新会長